有病者・障害者の方へ

    有病者・障害者の方へ

    当院では、全身疾患や障害をお持ちの方でも、安心して快適に歯科治療を受けていただけるよう体制を整えております。

    当院院長は日本障害者歯科学会認定医の資格を持ち、北区障害者口腔保健センターの非常勤医員も務めており、東京都立心身障害者 口腔保健センターの登録医でもあります。また、摂食嚥下機能の評価医としても登録しております。

    また、全身疾患のある方でも近隣の主治医や病院との連携をとって、他の歯科医院では受診が難しい方でも対応いたしますので、まずはご相談いただければと思います。

    医療連携について

    当院は、都立3病院、日大板橋病院、帝京大学医学部付属病院、がん・感染症センター都立駒込病院と医療連携を取り、診療を行っております。

     

    ご来院に当たって

    • ご予約の際、疾患をお持ちの旨をお伝えください。病気の内容や服薬の有無などを簡単にご説明いただけたら幸いです。
    • 来院時、おくすり手帳を持っている場合は必ず持参し、問診時にご提出ください。
    • 自分の病気について病名を把握されている場合、現状についてわかる範囲でご説明ください。
    • なるべく体調の良い日にご来院ください。予約当日に体調が悪くなった場合、ご予約の取り直しを行いますので、遠慮なくご連絡ください。
    • 治療に関してご不安なこと、ご質問等ございましたら、なんでもご相談ください。些細なことと思っていても診療をより安全に行うために欠かせない情報かもしれません。

     

    なるべく楽な体制で治療を行います

    有病者・障害者の方へ

    全身疾患をお持ちで呼吸器などを装着されている患者さまの場合、ユニットを横に倒すことが辛いという事もございます。
    また、高齢者やパーキンソン病などの方の場合、ユニットを何度も倒したり起こしたりすることで起立性低血圧を生じやすく、クラクラして気持ちが悪くなってしまう方もいらっしゃるかと思います。

    そのような場合当院では、ユニットを横に倒さずに座った状態で治療するなど、患者さまがなるべく楽な体制で治療できるように配慮しています。

    歯科治療による恐怖や緊張といったストレスも、病状を悪化させたり発作を誘発してしまう原因になることもありますので、こまめにお声がけしながら、なるべくリラックスした状態で治療を受けて頂けるよう努めております。

     

    歯科治療時に注意すべき主な全身疾患

    高血圧症

    歯科診療は、患者さまにとって予想以上にストレスがかかるもの。治療の緊張や不安で血圧が上昇してしまうことがあります。
    また、治療時に使用する麻酔にはアドレナリンが含まれており、これが血圧を上昇させてしまうこともああります。
    血圧が薬でコントロールされている状態であれば心配ありませんので、治療当日は忘れず内服薬を服用してご来院ください。

    心疾患(狭心症・心筋梗塞など)

    抗血液凝固薬や抗血栓剤(血液をサラサラにする薬)を服用している場合、抜歯などの出血が予想される処置により血が止まらなくなる可能性もございます。そのような処置が必要となったときには内科主治医との相談の上、治療を進めさせていただきます。
    午前中は発作が起きやすいとされていますので、なるべく避けた方が良いでしょう。当院では万が一のトラブルに備えて、AEDも備えておりますが、念のため発作に備え、ニトロの錠剤かスプレーをご持参ください。

    脳血管障害 (脳梗塞・頭蓋内出血)

    心疾患同様、抗血液凝固薬や抗血栓剤(血液をサラサラにする薬)を服用している場合、抜歯などの出血が予想される処置により血が止まらなくなる可能性もございます。そのような処置が必要となったときには内科主治医との相談の上、治療を進めさせていただきます。
    また、後遺症によりお体やお顔に麻痺が残っている場合は、どうしてもセルフケアが行き届かなくなってしまいます。
    歯周病になってしまうと、脳梗塞などをより悪化させてしまうリスクもありますので、定期的に歯科医院にてメンテナンスを受けるようにしましょう。

    糖尿病・腎臓疾患 (人工透析)

    糖尿病はコントロールが悪いと、傷口が治りにくく、感染を併発するリスクが高いため、注意が必要です。
    特に合併症がある場合、菌血症を起こして重症化してしまうリスクもありますので、抜歯などの際には内科の先生とご相談の上、抗生剤を投与する場合もございます。
    また、人工透析を行っている方の場合、人工透析にはヘパリン(坑凝固剤)が使用されているため、透析当日の抜歯などの出血を伴う処置は避けるようにしましょう。
    麻酔後はしばらく食事ができませんので、麻酔を使用した治療を行った場合は、低血糖を防ぐため、ジュースやアメなどで糖分補給する工夫をするとよいでしょう。

    呼吸器疾患(ぜんそく)

    治療中に発作を起こす可能性もあるので、念のため吸入薬をご持参ください
    歯科治療によるストレスも発作の引き金となりますので、発作が多い時期の歯科治療はできるだけ避けましょう。
    また、アスピリン喘息の方の場合、治療時に処方されるロキソニン、ボルタレンといった鎮痛薬は発作を起こしてしまう可能性があるため使用できません。あらかじめ歯科医師にお申し出ください。

    肝臓疾患(肝炎、肝硬変)

    B型、C型肝炎ウイルスは血液や唾液で感染します。感染予防対策の徹底のため、事前にお申し出ください。
    肝臓の機能が低下していると、血液を固める凝固因子や血小板が少なくなり、出血しやすくなったり、止血しにくくなったりすることが予想されますので、内科で血液検査を受けておられる場合は、ご来院の際に検査結果をお持ち下さい。
    肝機能が著しく悪い方や血小板が極端に少ない方の場合、抜歯などの外科処置を伴う治療に関しては適切な医療機関をご紹介させていただくこともあります。
    また、肝硬変の方の場合、肝臓で薬を代謝する力が弱くなるために、薬が効きすぎたり、副作用が強く出ることがあります。服用後に気になる症状が出たときはすぐに連絡して下さい。

    甲状腺疾患 (甲状腺機能亢進症/甲状腺機能低下症)

    血液検査値で、トリヨードサイロニン(T3)、サイロキシン(T4)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)などの数値が十分にコントロールされていれば治療は問題ありません。
    しかし、それらの数値が充分にコントロール出来ていない場合、抜歯や外科手術などのストレスが加わると甲状腺クリーゼを引き起こし、死の危険が切迫した状態になってしまうこともあります。
    甲状腺疾患をお持ちの場合は内科の先生と連携を取り、まずは甲状腺機能の管理を優先させたうえで適切なタイミングで歯科治療を行うようにします。

     

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