院長あいさつ
- 日本大学松戸歯学部卒
- 北区障害者口腔保健センター非常勤医員
- 日本障害者歯科学会 認定医
- 日本老年歯科学会会員
- 日本法歯科医学会会員
- 日本歯科医史学会会員
- 東京都立心身障害者口腔保健センター登録医
- 北区介護認定審査会委員
先代が築き上げてくれた患者様との信頼関係を崩さぬように
当院は、先代である私の父が開設したクリニックです。
1947年に開設しましたから、もう75年になりますね。
私にとってはここが実家で、小さいころから父が診療する様子を見て育ちました。
父は特に入れ歯治療にこだわっており、外注に出さずにすべて自分で作っていました。
今でも、父が2~30年前に作った入れ歯でシッカリと噛めている患者さんがいらっしゃるのにはいつも驚かされています。
父が診療していた患者さんが今でも通ってくださっているのは、父と患者さんとの間に信頼関係があったからだと思います。
信頼は、築こうと思って築けるものではありませんから、父が築き上げてきた信頼関係を崩さぬよう、皆様のかかりつけ医として地域医療に貢献していきたいと考えています。
モットーは、「患者さんに笑顔で帰っていただける診療」
当院は、先進医療を提供しているわけではありません。
町の歯医者さんとして、患者さまのさまざまなニーズに適切に対応することが当院の役割だと考えています。
もちろん、当院で診療できることは最後までキチンと診させていただきますが、ひとりひとりに最適な治療を受けていただくためにも、患者さんを抱え込むようなことはせず、自分の範疇でない分野は専門医のいるクリニックや大学病院にご紹介しています。
一番大切なのは、患者さんに笑顔で帰っていただくこと。
そのためにも普段の診療では、わかりやすく説明すること、患者さんのお話をよく聞くことを心がけています。
歯科医師としての仕事は日進月歩
歯科医師として、医療の進歩や材料の進化に伴い、日々の勉強もかかせません。
日本障害者歯科学会認定医として、さまざまな障害をお持ちの患者さんにも、充分な歯科医療を提供することは勿論、(公社)滝野川歯科医師会が運営する北区障害者口腔保健センターの非常勤医局員としても従事しております。
また、近年、老人の死亡原因の上位にランクされる誤嚥性肺炎がありますが、摂食嚥下機能の低下から引き起こされると考えられています。
当院ではこの摂食嚥下機能の評価も行っております。
オーラルフレイル
フレイル(虚弱)の入り口はオーラルフレイル(お口の機能の低下)と言われています。
口腔機能の評価や健康増進につながる取り組みも積極的に取り入れて治療にあたっています。
今後は、訪問診療にも力を入れていきたい
ここ北区は東京都内で最も高齢化が進んだ地域ですから、訪問診療には今まで以上に力を入れていきたいですね。
当院にもご高齢の患者さんが多いので、ご要望があれば通院が難しい患者さんのご自宅に伺って義歯の調整などの診療を行っています。
訪問診療の時間はあえて設定せず、ご家族と相談して都合の良い時間に出かけていくのが当院のスタイルです。
というのも、要介護の方だと入浴などの介護サービスを受ける時間もあって、意外と時間を合わせるのが難しいんです。訪問診療の時間をきっちり決めてしまうとすぐにうかがえないことも多いので、「じゃあ昼休みに行きますね」とか、「夕方になるけど大丈夫ですか?」という感じで、柔軟に対応しています。
北区では、2012年から「北区在宅ケアネット」という任意団体を立ち上げて多職種が連携して質の高い在宅医療を提供できるシステムの構築を進めていますので、私も歯科医師側の世話人として活動しています。
高齢化が進む今、人生の最後まで自分の歯でしっかり噛んで、口から栄養を取り込むことは非常に重要だと感じています。
そのために、口腔内の環境を整えることが、われわれ歯科医師の務めの思っています。
いつまでも自分の歯でしっかり噛んでおいしい食事を楽しむために、お口に関して心配なことがあれば、お気軽に相談していただきたいと思います。
おおば歯科医院 院長 大場庸助