歯周病
- 歯茎が赤く腫れ、プヨプヨした状態になる
- ブラッシングをしたときに出血する
- ブラッシング指導
- クリーニング
- 歯茎の腫れがひどくなる
- ブラッシングの時に加え、食事のときにも出血することがある
- 冷たい水がしみることがある
- 歯を指で押すと、少し歯が動く
- ブラッシング指導
- スケーリング&ルートプレーニング
- 歯のグラつきがひどくなり、食べ物がきちんと噛めなくなる
- 口臭が強くなる
- 歯茎から膿が出るようになる
- ブラッシング指導
- スケーリング&ルートプレーニング
- 歯周外科治療
- 歯茎からの出血が増える
- 歯周ポケットから膿が出る
- 口臭が強くなる
- 堅い物をかむと痛みがある
- 歯茎が痩せて歯が長くなったように見える
- ブラッシング指導
- スケーリング&ルートプレーニング
- 歯周外科治療
- 再生療法
歯周病とは、歯を支えている骨や歯肉などの歯周組織に起こる病気で、歯周病の主な原因は、お口の中にいる細菌です。
歯磨きがしっかり出来ていないと、歯の周囲にプラ-ク(歯垢)が付きます。プラーク中には億単位の細菌がいて細菌が出す毒素によって周囲の歯肉が炎症を起こします。
この炎症をそのまま放置しておくと、歯を支えている骨が溶けて少なくなり、歯がぐらぐら動くようになって噛むことが出来なくなってしまいます。
担当衛生士制
当院では、経験を積んだ歯科衛生士が一人の患者さまをずっと担当する「担当衛生士制」を採用しております。
歯周病治療において担当衛生士制を採用するメリットは、なんといっても「同じ人の基準」で計測測定ができるということ。もちろん、歯周病検査には一定の測定基準があるのですが、測定する人によって、その数値が意外と大きく違いが出たりしてしまうこともあるからです。
担当衛生士は初診時より患者さまのお口の中を確認しながら処置を行いますので、数値では見れないようなお口の中の状態の変化も敏感に察知し、効果的なアドバイスや適切な処置を行うこともできます。
ブラッシングが上手になったが、日々の生活状況に変化はないか、など、患者さまとのコミュニケーションを大切にしながら2人3脚で治療に取り組んでまいります。
歯科用レーザーの活用
患者さまにとって負担の少ない治療を実現するために、当院では炭酸ガスレーザーを導入しております。
レーザー治療は痛みを和らげる効果だけではなく、その殺菌効果により治療後の炎症を抑えたり、傷の治りを早くする効果も期待でき、初期の虫歯や歯周病、知覚過敏や口内炎など、さまざまな分野において活用することができます。
歯周病治療においては、歯周ポケット内の奥深くまで繁殖してしまっている歯周病菌をレーザーによって殺菌・消毒します。
レーザーには血行促進効果もありますので、歯茎の治癒を促進し、短期間での治療が可能になるというメリットもございます。
医院によってはレーザー治療は自費で行っている場合もございますが、当院では基本的に保険治療の範囲内で必要に応じて活用させていただいております。
副作用もほとんどないことから、全身疾患をお持ちの方や妊婦さん、小さなお子様まで幅広く適用できますので、ご希望の方はお気軽にお申し付けください。
バクテリアセルフチェッカー(mil-kin)によるリスク検査
バクテリアセルフチェッカー(mil-kin)は、口腔内の細菌をスマートフォンの画面で簡単に確認できる機器です。
患者さん自身の口腔内にある細菌(プラークや磨き残し)をチェアサイドですぐに見ることができます。
ご自身のお口の中をよりよく理解していただくためのツールとしてご利用いただければと思います。
当院での歯周病治療
ブラッシング指導
ブラッシング指導とは、歯磨きのやり方の指導のことです。
歯磨きのやり方なんて、教えてもらわなくても解ってるよ!という方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、ご自身ではちゃんと磨いているつもりでも、プラークを落としきれていないケースがとても多いでのす。
また、歯並びや歯の状態は年齢を重ねると共に変化してきますので、その時その時のご自身のお口の状態にあったブラッシング方法をマスターする必要があります。
当院では、患者さまのお口の中の状態や、磨き方の癖なども考慮しながら、丁寧に指導させていただいております。
スケーリング&ルートプレーニング
スケーリングとは、歯に付着しているプラークやこびりついた歯石を、スケーラーという専用の器具で除去することです。
歯石は、時間が経てば経つほど硬くなり、ブラッシングではなかなか取ることができません。そのため、プロの手によるケアが必要となります。
また、スケーリングの後はルートプレーニングを行い、歯の根の表面をツルツルになるように磨いていきます。こうすることで、歯の表面にプラークが付きにくくなります。
軽度~中等度の歯周病であれば、ご家庭でのブラッシングと歯科医院でのスケーリング&ルートプレーニングをしっかりと行うことにより、ほとんどの症状は改善が可能です。
歯周外科治療(フラップ手術)
歯周病が進行し歯周ポケットが深くなってしまうと、スケーリングやルートプレーニングでは歯周ポケットの奥深くまで入り込んでしまった汚れや歯石を除去することが非常に困難になります。
そのような場合には、歯ぐきの側面から歯ぐきを切り開き、歯根近くにある汚れを直視下で除去するためのフラップ手術が有効になります。
スケーリングやルートプレーニングの場合とことなり、直接目で汚れを確認しながら除去していくことができるため、歯石や細菌を徹底亭に取り除くことができるのがメリットですが、その反面、外科手術を伴う処置のため、患者さまのご負担は大きくなってしまう傾向にあります。
また、症状によっては適用できないケースもありますので、担当の歯科医師とよく相談されることをおススメします。
再生療法
歯周病で溶けてしまった骨は基本的には元に戻すことができないため、今までは歯周病により顎の骨が溶かされてしまうと、その骨に支えられている歯は抜くしかないという状況にありました。
ですが、現在では歯科医学の進歩により、いくつかの方法で骨の再生が可能となりました。
リグロス(保険適用)
リグロス(一般名:トラフェルミン)とは、骨の再生を促す成長因子を成分とした世界初の歯周組織再生医薬品です。
2017年4月から保険適用での治療が認められた薬剤で、進行してしまった歯周病でも歯を抜かずに治療できる可能性が高まると期待されています。
フラップ手術により歯石や汚れをしっかりと取り除いたあと、失われてしまった骨の部分にリグロスを塗布することにより骨と歯周組織の再生を図る方法で、現在は大学病院を中心に取り扱われています。
一般の歯科医院ではまだこの薬剤を導入している医院はほんのわずかですが、当院はいち早く診療に取り入れ、歯周病治療に活用しております。
歯周病の進行段階と治療法
歯肉炎 歯周ポケットの深さ:3mm以下
歯茎だけに炎症が起きている状態です。
歯周ポケットにたまったプラークの中に潜んでいる歯周病菌によって、歯茎に炎症が起こります。
この段階ではまだ痛みなどの症状はありません。
【主な症状】
【治療法】
軽度歯周炎 歯周ポケットの深さ:3~4mm
歯茎の炎症に加え、歯を支える顎の骨が溶かされはじめます。
歯周ポケットも深くなり、プラークや歯石が溜まりやすくなります。
この段階でもまだ痛みはありませんが、冷たい水がしみることもあります。
【主な症状】
【治療法】
中度歯周炎 歯周ポケットの深さ:4~6mm
骨への炎症が進み、歯槽骨(歯を支える骨)が歯の根の長さの約1/3~1/2まで溶けてしまっている状態です。
歯周ポケットの中まで歯ブラシの毛先が届かなくなるためさらに汚れが溜まり、症状が進行していきやすくなります。
また、痛みも感じるようになるので、ご自身でしっかり歯磨きを行うことが難しくなります。
【主な症状】
【治療法】
重度歯周炎 歯周ポケットの深さ:6mm以上
歯槽骨(歯を支える骨)が歯の根の長さの1/2以下まで溶けてしまっている状態です。
ここまで進行してしまうと完治が難しくなり、また治療期間も1年以上かかってしまう場合がほとんどです。
歯や骨の状態によっては抜歯も検討しなくてはいけなくなります。
【主な症状】
【治療法】